7月、8月と暑さが厳しくなるにあたり、港南消防署、栄消防署では予防対策と発症時の対策について注意を呼びかけている。港南区・栄区の搬送件数は市内の中でも少ないが、横浜市内で今年5月に熱中症で救急搬送された件数が、昨年同時期と比べて2倍以上になったという。
昨年度の横浜市全体における、熱中症による救急搬送者数は1711人。過去3年間増え続けており、昨年度は港南区では62人、栄区では53人が搬送されている。
発生場所は、屋外だけでなく、屋内でも多く発生しており、搬送者の約5割を高齢者が占めている。高齢者は体温を下げるための体の反応が弱くなるため、自覚症状がないまま熱中症になる危険性が高いという。
水分補給「こまめに」
消防署の担当者は予防のポイントとして「こまめな水分、塩分補給と室内の温度を28度を目安に適度に扇風機やエアコンを使う必要がある」と話す。また、エアコンの効いた室内では、汗をかいていなくても体の水分を失うことから喉が渇いていなくても水分を補給することが大切だという。
熱中症になるとめまいや頭痛、筋肉のけいれんが起き、重症化すると体のひきつけやまっすぐ歩けなくなるなどの症状が出る。そのような症状がでた場合はすぐに涼しい場所に移動させ、体を冷やしたり、水分、塩分の補給が必要。港南消防署職員は「意識がない、呼びかけに反応しない場合はすぐに救急車を要請し、医療機関の受診が必要」と話す。
港南消防署では「7月以降に患者が急増する傾向がある。高齢者や幼児には特に注意が必要」と話している。
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