栄区であじさいの花植え活動が広がりを見せている。野七里の「あじさいの丘」で9日、挿し木で育てるための挿し穂を配る催しが開かれた。近隣住民らが訪れ、好みの品種の挿し穂を見つけては両手いっぱいに持ち帰った。
「切れ味鋭いハサミで茎を斜めに切るのがポイント。発根剤につけてから植えてください」。訪れた住民らにあじさいの育て方を指南したのは、「紫陽花の会」事務局の硲野重喜さん。
同会では2015年に竹林だった高台の土地を開墾し始め、あじさいを育ててきた。現在では200種類以上、約3000株が丘陵地に咲き誇り、あじさいの名所として知られるようになった。テレビでも取り上げられ、遠方から訪れる人もいる。
この日は同会メンバーが来年の花付きをよくするために剪定した挿し穂を配布。近隣住民ら約20人が訪れた。硲野さんによると、アナベルという品種が人気という。
住民の男性は「素人だからどう育つかわからないけど、家の庭に植えるのが楽しみ」と話し、両手いっぱいに挿し穂を抱えた女性は「毎年この時期にもらえるのが楽しみ。鉢に植えても花瓶に挿してもいい」と話していた。
栄区は自宅の庭を一般公開するオープンガーデンの活動も盛んで庭先であじさいを育てる人も少なくない。また上郷市民の森でもあじさいの花植えが活発に行われ、区内の公園や道路沿いでもあじさいが広がっている。
硲野さんは「皆さんの協力があってこそ活動できる。区役所からも表彰していただき、皆さんに楽しんでもらえるように活動を充実させていきたい」と話している。
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