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公開日:2022.03.17

港南区日野
新住民が自治会発足
30〜40代中心「負担少なく」

  • 「ひのろく自治会」の役員ら



 「新しい住宅街に引っ越してきたけれど、ごみ捨てルールは?災害時はどうしたらいいの?」――。港南区日野6丁目にこのほど新たに、「ひのろく自治会」が設立された。公務員住宅跡地の新築戸建て約120戸が立ち並ぶエリアだが、転入者らは約2年もの間、自治会などのつながりがなかったという。4月1日に発足する同自治会は「新しい自治会」をコンセプトに、慣例にとらわれないルール作りを進めている。





◇     ◇





 同住宅街に入居が始まったのは約2年前。多くは30代〜40代の子育て世帯だったが、「家を買ったものの、ごみ捨てルールなどは分からなかった」という。





 同様の生活相談が区役所地域振興課に多く寄せられたため、区役所と社会福祉協議会などの協力で昨年5月に近隣の自治会町内会と意見交換会が行われた。





 自治会活動についての説明を受けたが、共働き世帯が多いこともあり、「行事やその準備、役員の集まりなど従来の自治会に加入するには、負担が大きく難しかった」と、ひのろく自治会の役員は話す。そこで勉強会を開いたうえで、約20人が中心となって自治会の準備会を発足することにしたという。





慣例にとらわれず





 地元の特別養護老人ホーム「日野サザンポート」の協力も得ながら、2カ月に1回程度の全体会議を行い、また「ごみ捨て」「防災」「子育て支援」「組織づくり」といったグループごとに月1回ペースで話し合いを続けた。LINEなども活用しながら連絡を取り、防犯灯の設置などもすぐさま取り掛かった。





 役員が戸別訪問で自治会について説明すると、約100世帯が加入した。同自治会の役員は「2年間、自治会がなかったことでの不便を各自が体感したからこそ、まず何が必要かは共通してはっきりしていたと思う」と語る。





 今後は会員の情報共有としてメーリングリストやホームページも整備し、また自治会費の徴収方法としてネット振込などにも対応していきたいという。

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