デザインも自身で手がけたという美容師の米原さん
栄区公田町の美容室「こんにちは」の「のれん」がこのほど、横浜サイン賞を受賞した。機能性やデザイン性が高い店の看板等の「広告物＝サイン」を表彰するもので、今回は自薦・他薦の応募１４８作品の中から12作品が選定された。
同店の他には今回、キタムラＫ２元町本店（中区）、キリンビール横浜工場（鶴見区）、京急ミュージアム（西区）、横浜弘明寺商店街協同組合（南区）などが選ばれている。
｢親しみあるお店に｣
「お客様ひとり一人と向き合う時間を大切にしたい」という代表の米原歩美さん（31歳）の思いがつまった同店は昨年６月にオープンしたばかり。店名もユニークだが、「美容院は横文字のお店が多いと思うけど、親しまれるお店にと日常の中でもたくさん使われる『こんにちは』という言葉にしました」と思いを込めたという。
店のたたずまいはモダンな和風のテイストで、ヒノキの香りあふれる内装に合うようなものをと店頭には「のれん」を配置。ハサミやクシ、ドライヤーなどのピクトグラムは米原さん自身で手がけたといい、「和菓子屋さんと間違えて入店される人も多いけど、それもまたいいかなと」と笑顔を見せる。
今回の受賞は他薦を受けてのもので、１次選考通過まで知らなかったという米原さん。「お店作りは家族が手伝ってくれたので、家族や常連のお客様が喜んでくれることがうれしい」と話す。
店は一人で切り盛りしており、現在は予約も受けきれない状況。「まずは今いるお客様を大切に」と今後は紹介制の導入も検討中という。
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