港南区・栄区 トップニュース社会
公開日:2023.01.01
港南区長インタビュー
「協働の地域づくりを」
デジタル化 さらに前へ
2023年の年頭にあたり、本紙では港南区の栗原敏也区長にインタビューを実施した。昨年の取り組みの振り返りや、今後の区政運営などについて聞いた。
--就任2年目となりました。コロナ禍での区政運営に加え、デジタル区役所の実現に向けた取り組みなど振り返ってみていかがでしょうか。
「昨年も、新型コロナウイルス感染症への対応に区を挙げて取り組みました。特に、第7波と呼ばれる夏には区内でも感染者数が急増しましたが、これまでの経験をもとに職場体制や手順を見直し、より迅速で丁寧な対応により、区民の皆さまの安全・安心につながるよう取り組みました。年末にかけて感染者数が増加傾向であり予断を許さない状況のため、引き続き区職員が一丸となって感染症対策業務に取り組んでいます。
地域活動のリーダー育成を目的とした講座『学び舎ひまわり』が開校10周年を迎えました。地元企業からも受講者を迎え、地域、企業、行政とのパートナーシップを深めることで『協働による地域づくり』を更に進めてまいります。
デジタル区役所の取組として、オンラインによる手続の申請や窓口の予約などを実施し、少しずつですが、区民の皆さまへのサービス向上を進めていくことができました。今年もデジタル区役所として様々な取組を進めることで、区民の皆さまへのサービス向上に努めてまいります」
5つの柱で運営
--今年度の区運営方針の進捗状況についてお聞かせください。
「区運営方針の5つの柱に沿ってご説明いたします。『安全・安心のまちづくり』として小学生親子を対象にした市民防災センター等の見学イベント『ひまわり防災イベント』を実施したほか、食の安全推進では地域行事で食品を提供する際の行事開催届の電子申請・届出システムの受付を7月から開始しました。
『見守り・支えあいのまちづくり』として、誰もが一緒に楽しめるスポーツ、ボッチャのミニ大会を芹が谷やまゆり園で開催し、障害者と地域との交流を深めたほか、『こうなん子どもゆめワールド』が3年ぶりに区民の皆さまにご来場いただける形で開催され、約1万人の来場者で大いに盛り上がりました。
『誰もが元気で健やかに暮らせるまちづくり』として、子育て支援に関わる団体、関係機関が連携し、子育て中の親子が地域につながるきっかけづくりや子育て相談・支援の場となる『七夕まつり』を開催したほか、健康・体力づくりや地域交流の機会として広く区民に親しまれている『港南区健康ランニング大会』を、3年ぶりに1月8日に開催します。
『住み続けたいまちづくり』として区内の駅周辺や河川のクリーンアップを区民の皆さまと一緒に行ったほか、区民の省エネや節電に対する意識向上のため、区内企業やキャンドルナイトin港南台と連携した啓発イベントを実施しました。
『正確・丁寧な行政サービスの提供』として、昨年度から引き続き、地域で活動される皆さまの様子を『まち・ひと・ダイアリー』として区ホームページで発信しました」
「ひまわりプラン」一丸で
--港南区の今後の重点課題や取組みなどについて教えてください。
「今年は、デジタル区役所モデル区の2年目として、モデル区での取組を横展開していく段階に入ります。デジタル技術を活用した取組をさらに進め、区民の皆さまの利便性や満足度の向上につなげていきます。そして、業務効率化により地域と向き合う時間を増やしていく『あったかデジタル港南』を目標に、デジタル区役所を進めていきます。
令和3年に地域の皆さまと一緒に策定した、『第4期港南ひまわりプラン』の中間振り返りの年となっています。『ふだんのくらしをしあわせに』を合言葉に、この2年間取り組んだことを振り返り、一人ひとりがつながり、見守り・支えあえるまちをみんなで育てることを目標に、区民の皆さま・活動団体・行政等がそれぞれの立場でできることを連携・協力して取り組んでいけたらと思います」
--最後に区民の皆さまヘメッセージをお願いいたします。
「これからも、区民の皆さまと一緒に『協働による地域づくり』を進め、未来を担う子どもたちがいつまでも住み続けたいと思える『愛あふれる ♥ ふるさと港南』を目指してまいります。本年も、どうぞよろしくお願いいたします」
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