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港南区・栄区 文化

公開日:2023.02.09

上大岡の鹿嶋神社
厄はらう的射 3年ぶりに

  • 「鬼」の的に矢を射る参加者

  • 神事を執り行う松本宮司

 港南区の「上大岡総鎮守鹿嶋神社」で3日、総代世話人会主催の的射・節分祭が行われた。同神社恒例の行事だが近年はコロナ禍の影響で中止が続いており、3年ぶりの開催となった。

 的射は「鬼」の字が書かれた大きな的を担いで街中を練り歩き、穢(けが)れを集めた後、的を目がけて矢を放つという、同神社の恒例行事。

 元禄時代から300年以上行われてきたとされる歴史ある行事で、戦時中に一時中断したものの1984年頃から地域住民たちの手で再開されるようになったという。

 当日は京急上大岡駅前で松本小寿恵宮司らによる神事が行われた後、年男らが的を担いで出発。威勢のいい掛け声とともに行列を組んで神社までの道を歩き、街の穢れを集めた。

 的が境内に着いた後は、地域住民のほか上大岡小学校の児童らが次々と矢を放ち、見事命中すると周囲からは大きな歓声と拍手が巻き起こった。その後、矢が刺さった的は厄払いの願いを込めて火がつけられ、訪れた人たちは炎を見ながら一年の無病息災を静かに祈っていた。続いて、世話人らによる節分の豆まきが行われ、行事は締めくくられた。

 同神社の松本宮司は行事について「平日にもかかわらず、地域の皆さまのご協力で無事に実施できて本当にありがたい。地元にこうした伝統行事があるということを、もっと知ってもらえれば」と話した。

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