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港南区・栄区 経済

公開日:2023.12.14

障害者支援施設「ジャンプ」
上大岡でパン販売開始
毎週火曜 午後1時半

  • パンを購入する客

 社会福祉法人こうよう会が運営する、知的障害者就労支援施設「多機能事業所ジャンプ」は11月21日、「手作りパンと雑貨CUBE(キューブ)」を上大岡駅近くの港南区大久保1の15の7でオープンさせた。

 同事業所では以前から知的障害者就労支援の一環としてパンの製造や販売を学校や公共施設などで行ってきた。しかし今回の店舗は、鍼灸院「温怜堂総合治療院」の一階部分で、普段、宇佐美洵二院長が貸しスペースとして運用している場所。民間のスペースで定期的に店舗を構えるのは、初の試みとなる。

 販売されているのは、自家製カスタードクリームパンやクリームチーズオレンジパンなど。「ジャンプ」が所有する溶岩窯で焼き上げた生地と厳選した卵を使ったカスタードクリームが売りだという。

 毎週火曜日のみの営業で時間は午後1時30分から。売り切れ次第終了。

無償で場所提供

 今回のオープンについて同事業所施設長の森山茂樹さん=人物風土記で紹介=は「民間施設で売るためには賃料が課題」と話す。しかし、大久保最戸地区社会福祉協議会が開催した障害がテーマの映画観賞会に宇佐美さんが参加したことをきっかけに、ケアプラザが宇佐美さんと「ジャンプ」を仲介。宇佐美さんが賛同しスペースを無償提供することになった。

 その裏には宇佐美さんが障害のある子どもを育てる親であることもあるが、「このパンのファンだから場所を提供した。おいしさを知ってもらい、福祉への関心を広げられればいい」とも話す。その他、近隣住民や商店へ宣伝を行ったり、協力を依頼したりと調整役を担った。また、森山さんは「障害者が作っているということは関係なく、味で勝負していきたい」と話している。

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