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公開日:2024.01.01
和太鼓昇龍
辰年に「昇」る若き「龍」
2月公会堂で主催公演
今年の干支は『辰』――。栄区内を拠点に活動する中高生を中心とした和太鼓グループ「昇龍」メンバーらに話を聞いた。2月には栄公会堂で主催公演を控え、若きメンバーは「昇り龍」のごとく練習に励んでいる。
昇龍を誕生させたのは栄区庄戸在住の吉井盛悟さん(42)だ。野七里小、庄戸中(閉校)出身の吉井さんは、中学2年生の時に文化祭の出し物として太鼓や篠笛で演奏することを担任教諭に提案された。この時、吉井さんは、不登校の同級生が練習に参加するなど「太鼓で人がつながるんだ」とその魅力に気づいた。文化祭以降も三浦半島のぶち合わせ太鼓を見に行くなど土着芸能にのめり込んだ。地元の祭りなどで中学生時代から同級生らと演奏をし、青春時代を過ごした。
昇龍はいたち川に架かる「昇龍橋」に由来。この昇龍橋には「川をのぼってきた鯉が橋を越えると龍になる」という登竜門の言い伝えがあり、チーム名にした。20年以上前から交流のある笠間田立町内会の岡田忠男会長(81)は「若さがあり元気になれる」と語る。
現在、10〜40代の約20人が活動。2月の主催公演を控え、メンバーは旧庄戸中などで練習に励む。現代表の小島千寛さん(高2)は「皆で太鼓を叩くのが楽しい」とし、12代代表の大井歩海さん(23)は「昇龍のメンバーが好き」と太鼓やチームの魅力を語る。和太鼓奏者として世界でも活躍する吉井さんは「太鼓のまわりに人が集まってくれた。皆のおかげ」とほほ笑む。今年も栄に太鼓の音がこだまする。
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