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港南区・栄区 ピックアップ(PR)

公開日:2024.05.30

より確実な"がん治療"へ
手術支援ロボット「ダビンチ」導入
取材協力/横浜栄共済病院

  • 谷口センター長

  • 渡邊副院長

 栄区の国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院(土屋弘行院長)は5月から直腸がん、胃がん、前立腺がんの手術に手術支援ロボット「ダビンチ」を導入した。執刀医がアームを遠隔操作しながら手術を行うもので、従来の腹腔鏡手術に比べ患者の体への負担が少ないのが特徴だ。同手術を担当する渡邊透副院長(直腸がん担当)と谷口桂三ロボット手術センター長(胃がん担当)に話を聞いた。

合併症減らす

 ―胃がん、直腸がん、前立腺がんの手術に導入する「ダビンチ」は一般的な腹腔鏡手術と何が違いますか?

 谷口―腹腔鏡手術で使う器具はマジックハンドのように開く、閉じるという動きしかできません。一方「ダビンチ」のアームには関節があり先端部分が手首のように回転するため、他の臓器を避けて手術箇所に到達することができます。

 ―他の臓器を避けることで、患者の体に与える影響を教えて下さい。

 谷口―他の臓器に触れないので、身体的負担が少なくなります。具体的には合併症の発生が少なくなります。

 ―直腸がん手術でも同じことが言えますか?

 渡邊―はい。特に直腸は骨盤に覆われており、狭いところに入って行かなければなりません。「ダビンチ」は操作の自由度が高いため、手術の難易度を下げることができます。

 ―執刀医はどのように手術を行うのですか?

 谷口―「ダビンチ」には4本のアームがあり、そのうち3本の先端にアタッチメントを取り付け手術を行います。残る1本はカメラです。執刀医はアームを操作台で動かし3D映像を見ながら手術を進めます。

 ―執刀医は遠隔操作のため患者に直接触れません。難しさはないのでしょうか?

 渡邊―「ダビンチ」は繊細な動きが可能です。また、手術中医師の手は集中するほど震えるものですが、手ブレを補正する機能もあるので、より緻密な作業ができます。

精神的負担も減

 ―手術の実績は?

 渡邊―既に3件の手術を行いました。いずれも、結果は良好です。さらに、谷口センター長は以前勤務していた病院でで約170件と多くの実績があります。

 ―「ダビンチ」は他の病院にもありますか?

 渡邊―現在、横浜市南部で導入している病院はわずかです。これまで、遠方でしか受けられなかった手術が近くで受けられる。患者の精神的負担も軽減すると考えています。

 ―手術後の患者の様子は?

 谷口―翌朝から歩行できます。合併症が起きると寝たきりになることもあるので、「ダビンチ」ではこの確率を下げられます。ただ治療するのではなく、歩いて来た人は歩いて帰っていただくことが最大の目的です。

 ―セカンドオピニオンも可能ですか?

 渡邊―はい。「ダビンチ」手術をお考えの方はご相談下さい。

国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院

〒247-8581 横浜市栄区桂町132番地

TEL:045-891-2171

https://yokohamasakae.kkr.or.jp/

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