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港南区・栄区 文化

公開日:2025.08.18

戦没者慰霊堂と大岡川
上大岡から平和願う

  • 追悼の言葉を述べる細谷さん

  • 会場に並べられた灯籠

 終戦の日の8月15日、県戦没者慰霊堂で神奈川県戦没者追悼式が開かれ、80人以上が参列し、哀悼の意を示した。また、同日の夜には大岡川で戦没者慰霊、日本各地で多発する自然災害での犠牲者などの追悼を目的とする「大岡川とうろう流し」が行われ、多くの人が平和に願いを込めた。

記憶の継承が課題

 (一財)神奈川県遺族会が主催する戦没者追悼式。当日は県内の各自治体の遺族会代表者、黒岩祐治県知事、地元議員などが参列した。県遺族会の森本浩吉会長は式辞で「遺族会メンバーの平均年齢が80歳を越えたが、平和を語り継ぎたい」と話した。

 その後は南足柄市遺族会の細谷道子さんによる追悼の言葉が述べられた。1944年にビルマ(現在のミャンマー)で父を亡くした細谷さんは「遺族会の青年部や語り部による継承に期待したい」と話した。また、黒岩知事は「全ての人が輝き、その人らしくいられる社会に向けて、引き続き取り組んでいく」と力強く語った。

 その後は同時刻に日本武道館で行われていた全国戦没者追悼式の生中継を放映し、共に黙とう。献花も行われ、参列者は哀悼の意を示した。

80年目鎮魂の灯

 毎年恒例の「大岡川とうろう流し」は上大岡マスタープランの会、大岡川の再生をすすめる会の主催。約30年前から続く催しだ。

 今年は約600挺が笹野橋公園付近から流された。例年は最戸橋付近まで流すが、今年は水位が低かったことから久保橋付近までの約300mに短縮。それでも、風を受けながら順調に流れ、川沿いは柔らかい灯に目をやる人々であふれた。

 両会の山野井正郎会長は「水位の問題はあったが開催できてよかった。戦争を知らない世代が増える中、戦争を伝える意味がある」と語った。

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