中区は、今年度の独自事業として75歳以上の高齢者を対象とした「見守りキーホルダー」の普及に力を入れている。
この取り組みは、中区内にある6カ所の地域ケアプラザにあらかじめ緊急連絡先やかかりつけの病院などを登録し、その登録番号のみを記載したキーホルダーを身に付けるというもの。
氏名や住所などが記されていないので個人情報が知られることを防ぐとともに、万が一の場合にはケアプラザが救急隊や医療機関に適切な情報を提供できるメリットがある。
登録は無料、近隣のケアプラザで氏名、住所、性別、生年月日などをはじめ、かかりつけの医療機関や病歴、介護保険認定の有無などを所定の用紙に記入して申し込む。キーホルダーとセットで、登録番号を記入して冷蔵庫などに貼ることができる「マグネット」も作成された。
中区福祉保健課によると、初年度は区内75歳以上の2割を目標に1500セットを用意。5月末時点で約200件の登録があったという。
この事業のそもそものきっかけは、外出先で体調を崩した高齢者に「適切な対応ができないか」という民生委員の声だった。同課は東京都大田区が展開する同様の事業を参考に具体策を検討し「見守りキーホルダー」を企画した。
不老町のケアプラザで同事業に登録した小島弘之さん(81)は「居場所が把握できる機能があるとよりよい。認知症の方には少々不安もある」と話していた。
同課では「よりよくするためにも忌憚ない意見をいただきたい」と話し、地域とのつながりを深めるためにも「元気なうちからケアプラザをぜひ活用して欲しい」と呼びかけている。
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