本牧 気まぐれ歴史散歩 45 『鉄道ファンが集まる神奈川臨海鉄道本牧線』
日本が昭和30年代に高度経済成長を遂げ、京浜工業地帯での工業製品の需要がますます高まると、原料や生産された商品を全国や海外との間でより安定して流通させるために、当時の国鉄の路線と横浜・川崎臨海部を結ぶ鉄道の敷設が求められました。
昭和38(1963)年に誕生した神奈川臨海鉄道は、翌年から営業を開始し、各地に大量の貨物を輸送して、日本の物流と経済を支えていきました。昭和40年代になると、本牧の埋立地にもたくさんの工場が作られたことから、昭和44(1969)年には神奈川臨海鉄道本牧線も誕生しました。船舶輸送が20フィート・40フィートのコンテナを使ったものが主となり、船から直接コンテナをトレーラーに積んで陸送できるようになると、鉄道貨物の需要も減少しましたが、本牧線は今も健在で、本牧と日本各地・世界各国を結んでいます。
本牧線では、ディーゼル機関車に牽引された新型の車両が走っていることがあります。各地の車両工場で造られた車両が鉄道を使って横浜本牧駅まで運ばれ、トレーラーで首都圏の車両基地まで運ばれています。その情報を入手して本牧線沿いで撮影している鉄道ファンもかなりいるようです。また、横浜本牧駅には蒸気機関車C56 139号機も保管されておりますが、残念ながら一般公開はされておりません。運が良ければ見られるかも!?
次回は、線路沿いを小学校の方へ歩いていこうと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
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