中区千代崎町在住の加賀山七菜さん(17)が自身の発案で、900Km以上も離れた鹿児島県東串良町の子どもたちと折り紙を通じた、ある取り組みに挑戦した。
加賀山さんは父親の仕事の関係で幼少期にヨーロッパ諸国で暮らし、言語の壁にぶつかった。その際、折り紙を使うことで国の垣根を越えてコミュニケーションを取れた経験がある。
横須賀学院高校3年の加賀山さんは、その経験をもとに昨年、学校課題であったJICA主催の「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」に「ORIGAMI」が持つ可能性について作文を応募し、国際協力特別賞を受賞した。
また、鹿児島県本土で一番小さな町、東串良町に住むための政策提案と活動をする企画にも学校課題をきっかけに挑戦。
その2つの縁を繋ぎ合わせ、東串良町の子どもたちと折り紙を通じた交流を自ら提案・企画し、現地の市民らと協力して実現にこぎつけた。
画面越し折り方も
コロナ禍で神奈川県が緊急事態宣言下にあった8月24日、モニターを通してオンラインで東串良町の子どもたちと交流会を開催。児童クラブの小学生たちに折り紙の折り方や、それを通したコミュニケーションツールとしての折り紙の可能性や魅力などを伝えた。
自身でイベントを企画するのも今回が初めてだったという加賀山さん。「子どもたちも私もお互いに背景を知らない状況で、モニターを通しての取り組みだったので不安もあったが無事終えられ、自信が持てた。折り紙という物作りを通じて言葉を使わない『ノンバーバルコミュニケーション』が成立するのでは、という幼いころからの疑問が確信に変わった」と笑顔で語った。
大学進学後に「新たな地域活動やフィールドワークにも挑戦していきたい」と話した。
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