中区打越の住宅地で5月1日未明に発生した崖崩れ。現場では、これからの大雨シーズンに備え、崩れた部分に雨水が染み込まないようブルーシートで覆うなどの対策が検討されている。発生から約2週間経った現在も避難指示が出されており、未だ解除見通しが立たない状況が続く。住民らは親族の家や避難住宅で暮らしている。
8世帯19人に避難指示
1日午前0時40分頃、同地区の住民から「住宅の裏の崖が崩れ、水が漏れている」と消防に通報が入った。消防などが駆け付けると、高さ10m、幅10m、奥行3mにわたって土砂崩れが確認されたという。
住宅に被害の恐れがあるため、市などは同日午前2時20分に、付近に住む8世帯19人に警戒レベル4にあたる避難指示を出した。けが人はおらず、物的被害もなかったという。
レッドゾーン中区は117カ所
崖崩れが起きた現場は、斜面に住宅が建ち並ぶ地区。そのため斜面が崩壊すると、建物に損壊が生じ、住民の生命や身体に危害が生じる恐れがあるとされる「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定されている。中区でレッドゾーンに指定されている地域は3月現在で117カ所と市内で8番目の多さ(西区は42カ所)。また年に数件、崖崩れの発生報告や相談が寄せられるという。
区の担当者は「土砂災害ハザードマップを活用し、立地に応じた避難行動を考えるなど、日頃から備えが大切」と話し、防災対策を呼び掛けている。ハザードマップは県土砂災害情報ポータルなどで確認できる。
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