6月に「カップヌードルミュージアム横浜」=中区新港=の名誉館長に就任した野口聡一さんが8月2日、同所で小学生向けに宇宙と食について語った。当日会場には、事前応募の小学5、6年生15人と、オンラインで約450人が参加した。
インスタントラーメンを数多く手掛ける日清食品(株)は、宇宙食ラーメンを開発し宇宙飛行に提供してきた。そのため野口さんは人類で初めて宇宙でラーメンを食べたと言われている。
日清食品の創業者、安藤百福さんが2001年の年頭にあたり「宇宙世紀 優劣共生」という言葉を記し、同社は02年からNASDA(現JAXA)との共同研究開発をスタート。05年、野口さんの宇宙初飛行に宇宙食ラーメン「スペース・ラム」が採用された。
野口さんは「無重力状態で汁物を食べるのは難しい」と説明し、無重力空間でもラーメンを味わえるスペース・ラムが野口さんをはじめ宇宙飛行士の胃袋を満たしたという。さらに09年、20年と計3回の宇宙飛行を経験した野口さん。宇宙食ラーメンも進化し、今では「汁のとろみが絶妙」と絶賛していた。
小学生からラーメンは宇宙と地上でどちらがおいしいかを問われ、野口さんは「地上の方が圧倒的においしい」と笑顔で答えていた。
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