横浜愛でコラボ実現
ももクロ高城さん×横浜東急REIホテル

高城さんに「RENIホテル」総支配人の辞令を手渡す武井さん（右）
コラボメニューの一つ「れにちゃんの大好物！茄子とキーマカレー紫に包まれて♡」（ランチ限定・事前予約）

　みなとみらいの「横浜東急ＲＥＩホテル」が３月８日（水）から12日（日）までの期間限定で「横浜東急『ＲＥＮＩ』(れに）ホテル」としてオープンしている。生粋のハマっ子で、このほど「横浜魅力発信アンバサダー」としての活動も決まった人気アイドルグループ「ももいろクローバーＺ」の高城れにさん＝西区出身＝との初のコラボ企画だ。

　「ＲＥＮＩホテル」は、３月９日にホテルに隣接する「ＫＴＺｅｐｐＹｏｋｏｈａｍａ」で高城さんのソロコンサートが開催されることに合わせて実施されている。

　コラボルームや９階ロビーの月のオブジェをはじめ、館内は高城さんのメンバーカラーの「紫」一色に。特大パネルによるフォトスポットが登場するほか、レストランでは大好物だという「茄子とキーマカレー」＝写真＝などの監修メニューを提供している。

　初のコラボに高城さんは「みなとみらいは散歩コースで、完成前からどんなホテルになるのかワクワクしていたので本当にうれしい。名前が一文字違いなのも運命を感じますね。泊まった人が思い出に残る時間になれば」と話す。

｢全力｣に感動

　このコラボを仕掛けたのが、同ホテルを運営する東急ホテルズ取締役執行役員運営統括本部副本部長の武井隆さんだ。

　磯子区・根岸で生まれ育ち、現在は港南区に住むなど、こちらもハマっ子の武井さん。２０１１年、偶然テレビで目にした「ももクロ」のとりこになった。

　「力をセーブするということを知らないような全力のパフォーマンスに感動しました」。とりわけ高城さんのひたむきな姿に惹かれ、ファンクラブに入会。ライブにも通うようになった。

　同じ頃、社内ではブランド戦略や出店計画を担当することに。２０１５年には新ブランド「東急ＲＥＩホテル」の立ち上げにも携わった。

　Ｒはリラックス、Ｅはエンジョイ、Ｉはインプレッシブ（印象的）の頭文字をとったものだが、武井さんには別の思いが巡っていた。

　「これ、ＥとＩの間にＮを入れたら『ＲＥＮＩ』になるな」

　20年６月、自身と高城さんの地元・横浜に同ホテルを出店したことが、その思いをより強くすることになった。

　「高城さんと横浜を盛り上げるような企画ができないか」。昨年、ももクロのイベントも担当する警備会社の社長と知り合ったことから、思い切ってアイデアを披露したところ「すごく面白い。ぜひやるべき」と背中を押された。

　ファンならではの目線で高城さんへの愛を詰めこんだ企画書を所属事務所に提出すると、トントン拍子に話が進んだ。「コラボが決まってから３月と６月に高城さんが横浜でソロライブを予定していることを知りました。２月には横浜魅力発信アンバサダーへの就任などもあり、偶然が重なって鳥肌が立ちました」と武井さん。企画開始前には念願の高城さんとの対面も実現し、ＲＥＮＩホテル総支配人就任の「辞令」を手渡した。

　ライブ当日のコラボルームは即完売。レストランにも次々と予約が入っているという。

　武井さんは「期間中はずっと現場にいる予定です。ファンの方の反応を直接感じることができるのも楽しみ。次は高城さんの６月のソロコンサートを盛り上げるような企画を考えたい」と話している。