南区八幡町の市の未利用地がこのほど、「八幡町防災広場」=八幡町91の6=として整備された。管理は横浜市が行い、地震や火災の発災時に住民の一時避難場所として活用される。1年後には消防団の器具置き場が設置される予定で、消防団の活動拠点にもなる。
八幡町を含む唐沢・平楽地区は、以前から狭あい道路や老朽化した建物が多くあり、防災面の課題があった。特に八幡町は個々の住宅が密集しており、地震火災で延焼する危険性が高い地域。横浜市は八幡町を「燃えにくいまち、燃え広がらないまち」を目指す「まちの不燃化事業」の重点対策地域に指定している。
2003年に唐沢・平楽・八幡町の住民らは、防災まちづくり協議会を組織。市と狭あい道路の拡幅整備など、地域の防災力向上に向けて町をあげて取り組んできた。
住民の声から
建物が密集している八幡町は、中村小学校が地域防災拠点となっているが、坂道が多く道幅も狭いことから、地震や火災が起こった際の一時的な避難場所の確保が長年課題となっていた。そこで同協議会が市に相談。23年から話し合いを重ね、町内にある市の未利用地を活用することで、今回の「八幡町防災広場」の整備につながった。
防災広場は、地震や火災などの発災時に、延焼を防ぐ空地の機能を果たすほか、一時避難場所として活用される。地下には防火水槽も入っており、大規模災害で消火栓が使えない際の備えとなる。八幡町第二睦会の伊藤静枝会長は「長年避難場所がないことが不安だったので、整備されて嬉しい」と話す。
市によると、1年後に消防団の器具置き場が広場に設置される予定だ。今まで町内に器具を置くスペースがなく、消防団の訓練も、隣の分団の担当区域内にある阪東橋公園で実施してきた。
今後は、消火用ホースを用いた訓練や消防器具の点検など消防団の活動を行う拠点ができる。南消防団第2分団の宮本洋子分団長は「一時避難場所と担当区域内に消防団の訓練できる場所ができ、安心した。地域の防災力を高めていきたい」と意気込みを話した。
安全な広場の利用を
広場の管理は、横浜市消防局が行うが、ラジオ体操や夏祭りなど町内会や子ども会の地域活動にも活用される。しかし発災時や地域の活動がない時には、空き地となってしまい、治安の悪化なども懸念される。
市はシェアサイクルポートを設置し人目につきやすくするほか、町内会と情報共有をしながら管理することで、防犯上の対策を行う。伊藤会長は「交通の便があまりよくない地域のため、若者がよくシェアサイクルを使っているのを見かける。安全な広場の使い方を住民に周知していきたい」と述べた。
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