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公開日:2025.07.17

大鳥中コミハ活動団体
読み聞かせ続け500回
絵本や昔話題材に25年目

  • ことりの会の一部のメンバー

 大鳥中学校コミュニティハウス=中区本牧原=で活動する市民団体「ことりの会」(賀谷恭子代表)の「おはなしのじかん」と題した読み聞かせ活動がこのほど、2001年のスタートから500回を迎えた。7月12日には、記念行事を開催し、地域住民ら55人が参加。500回の歩みなどを紹介した。

 同会を立ち上げたのは、本牧小学校などのPTA活動の一環で朝の読み聞かせを行っていた賀谷代表をはじめとしたメンバー。存在を知った同コミハは当時、子ども向けに活動する団体が少なく、メンバーに声がかかった。賀谷代表は「学校だけでなく、地域に向けて活動できるので、本の面白さを幅広い世代に届けられる魅力がある」と2001年に同会を結成し活動がスタート。今年で25年目を迎えた。

 同会の名称は「大きな木にことりが集まってくるように、子どもたちに集まってほしい」と願いを込めた。毎月第2・第4水曜日の午後3時30分〜4時の30分間、同コミハで活動を行う。絵本の読み聞かせや昔話などを声と身振りで表現するストーリーテリング、わらべ歌などメンバー11人が読み手となり、参加者を楽しませている。

4千人の子どもが参加

 コロナ禍で同コミハが休館となった時以外は、欠かさず活動を継続してきた。参加者の年齢に制限は設けず、乳幼児から高齢者まで幅広い世代が訪れる。なかでも、参加した子どもの人数は延べ約4000人、紹介した絵本は延べ約2000冊にのぼる。

 子どもたちが継続して参加できるようにスタンプカードを作成。毎回スタンプを押し、なかには200回以上通う参加者も。節目の回数の時は、手作りのプレゼントも用意している。同会の山嵜智子さんは「長く参加してくれている子どもたちの成長を追えるのは嬉しいですね」と活動の魅力を語る。

 7月9日は、親子ら7人が参加。絵本『11ぴきのねこ どろんこ』や日本の昔話『かにかに、こそこそ』のストーリーテリングなどを披露。物語が進むなかで、子どもたちが驚いたり、声や身振りで反応しながら楽しんでいた。同会の森田和子さんは「子どもたちが面白かったと感想を話してくれた時に、やりがいを感じます」と笑顔。

 また同会は、中図書館でも2008年から同様の活動を行っている。21年6月に読書活動を推進し、図書館の振興に貢献したとして横浜市教育委員会から表彰を受けた。賀谷代表は「本そして子どもが好きだから続けられた活動。今後も本の楽しさを多くの人に届けていきたい」と地域に本の面白さを届けていく。

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