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公開日:2025.07.24
県立こども医療センター
ボランティア団体が50年
約350人で活動
神奈川県立こども医療センター=南区六ツ川=で活動するボランティア団体「オレンジクラブ」(三木美雪代表)がこのほど、50周年を迎えた。センター内では現在、同クラブの50年を振り返るパネル展が開催されている。9月11日まで。
同クラブは、高校生から80代まで個人やNPO法人などの団体も含め約350人が所属。子どもの元気と笑顔のために、無報酬で活動することを理念としている。現在は全28グループに分かれており、入院する子どもの兄弟姉妹を預かったり、外来の案内、患者図書室の運営、病棟を季節ごとに装飾するなど、その活動は多岐にわたる。
病棟で入院している子どもやその家族に向けて世界中のおもちゃを使って一緒に遊ぶグループで活動する森智恵子さんは「不安を抱えたお子さんやその家族が笑顔になってもらえると嬉しいですね」とやりがいを語る。
1975年に同クラブが誕生。71人が会員として活動を始めた。同センターは、医療施設の現場へボランティアを導入することに戸惑いがあった。ボランティアの受け入れ体制が整わない中で、1年で約30人まで減少。それでも病棟での子どもの寄り添いなど自主的な活動を行った。その後も、クラブ創設者の死去などもあり、手探りの活動が続く。同センターと連携が始まったのは、同クラブの設立から8年後だ。
ボランティアの地道な活動が少しずつ同センターに認められ、設立15周年の時に感謝状が贈られた。2000年に入ると、各所から取材や表彰を受け、社会的に認知されるようになった。
体制一新し再出発
同クラブの活動が広がるにつれ、単独での運営が困難になり、一度解散。体制を一新し、即座に同センターが運営に協力する形で新オレンジクラブとして再スタートを切った。その翌年に同センターがボランティアコーディネーターを配置。センターの職員と同クラブの橋渡し役となることで活動の幅が広がり、外部からのボランティアを積極的に受け入れる体制が整った。その結果活動するグループ、人数が大幅に増え、飛躍的に発展した。
同センターの中島秀和事務局長は「センター内の雰囲気を温かくしてくれるオレンジクラブは、なくてはならない存在。今後も連携を大切にしていきたい」と話す。三木代表は「先輩方の地道な活動が今につながっている」と振り返り「今は共働き世帯が多く、仕事と両立しながら参加する人が増えている。社会の構造が変化するなかでも、継続できる環境を整えていきたい」と今後の活動を見据えた。
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