東日本大震災で被害に遭った中学校の部活動を支援しようと、区内にある市立宮田中学校の生徒が5月初旬から募金活動を展開。宮城県にある女川町立女川第一中学校にストップウォッチなどを贈呈した。
この活動は、秋田・岩手方面への修学旅行を予定している同校が実施した「私達にも何かできることはないか?」というアンケートがきっかけ。同校の修学旅行先は直接被災地ではないものの、子ども達は現地が風評被害など様々な痛手を被っている事を調べ上げた。
さらに文部科学省が開く東日本大震災「子どもの学び支援ポータルサイト」のHPにあった宮城県の支援要請に着目。物資が流され会場も整わず、いわゆる運動部の『夏の大会』開催が危ぶまれているという危機的状況を知り、主に運動部の生徒が「何かしたい」と進言。約1ヵ月半にわたる募金活動を始めたという。
自分たちが主催者
活動期間中は、放課後に松原商店街や天王町商店街で募金を呼び掛けた生徒達。お金を義援金の形で公的機関に渡すのではなく、「自分たちが主催者」という意識を強く持ち、募金に至る経緯主旨なども暗唱。必死に呼びかけを行う姿に、買物客からは「中学生が同じ中学生を救おうとする気持ちは大切だね」「頑張って。応援しているよ」という言葉や、ジュースなどの差し入れも。子ども達は、人とのふれあいや優しさを知り笑顔をみせていた。
総額は50万円超
さらに生徒達は帷子小学校や峯小学校など自らの母校を訪問。朝会の場を借りて後輩を前に一生懸命募金を呼び掛けた。また地域のお祭りなどにも積極的に参加し協力を募った結果、募金の総額は51万3479円もの大金に。同中学校ではこのお金で「柔道タイマー(5台)」「フロアスタンド(2台)」「ケーブル(2本)」「審判旗セット(3セット)」「試合用ベル(4個)」「赤、白標識紐(3組)」「公式ストップウォッチ(2個)」を購入。被災地の女川第一中学校に支援物資として贈呈した。
活動を指導した金泉賢司教諭は「(3年間の集大成となる)”夏の大会がない、なんてありえない”という、部活動に携わる中学生としては当たり前の考えから生まれた活動だったが、沢山の善意に触れ感激している。(贈呈物資が)被災地の方々の復興への足掛りになれば」と話していた。
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