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保土ケ谷区 コラム

公開日:2018.06.14

あなたの街の歯医者さんが教えます―保土ケ谷歯科医師会連載コラム(31)
歯の表面のお話
たかえす歯科医院 高江洲 慶 

 表面の白く見えるところをエナメル質といいますが、さらに表面は、目には見えない膜で覆われています。この膜はペリクル(獲得被膜)といわれ、唾液中のタンパク質成分に由来しています。日常の歯磨きでは除去されません。研磨剤で時間をかけてブラッシングすると消えますが、数時間後には自然に形成され絶えず存在しています。良い点としては、私たちの歯を酸などの刺激から守ってくれるバリアとも言えます。しかしながら、虫歯や歯周病の原因となる細菌を吸着する作用と細菌に栄養を与える土壌のような役割があり、細菌を増殖させてしまうのです。大きくなった細菌の塊が歯垢(プラーク)、最近ではバイオフィルムと言われます。歯垢は、虫歯や歯周病といったお口のトラブルを起こします。細菌を除去する毎日のていねいな正しいブラッシングが重要なのです。皆様、歯を大事にして健やかにお過ごし下さい。

 

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