川島町にある稲荷神社の清掃や草木の手入れを行っている団体「コンコン小径」(石井文江代表)が、7月中旬に行われた地域特性を生かし市民自らが提案・整備する横浜市の「ヨコハマ市民まち普請事業」の一次コンテスト選考を通過した。
同団体が保全を行っている稲荷神社は約200年前に京都の伏見稲荷から御霊の授与を受けて建立された歴史のある神社で、長年にわたり地域の人々から五穀豊穣を願う拠点として親しまれてきた。戦後になり神社周辺の住宅開発が進み敷地が縮小され、安全上の理由から神社内の木の伐採も余儀なくされた。
親しまれてきた稲荷神社を維持しようと近隣の住民があじさいや家々にある花を持ち寄って植えて美しい景観を保全する一方で、敷地と傍にある道路には高低差があり、子どもが遊ぶには危険性もはらんでいる。子どもたちが安心して遊べ、憩いの場としてさらなる整備をすすめていきたいと考えていたところ、「ヨコハマ市民まち普請事業」の存在を知り、応募した。
地域の憩いの場所に
応募したメンバーたちは稲荷神社にゆかりのあるキツネをちなんで「コンコン小径」を立ち上げ、近隣町内会への協力の呼びかけや有識者からの助言などを受け、入念に準備を進め、7月14日に行われた「まち普請事業」一次コンテストを満票で通過した。一次コンテストの準備を行ってきた石井達郎さんは「地域の人たちに稲荷社の魅力を知ってもらい、関心を持ってもらうために地道にコツコツやっていきたい」と来年1月に行われる二次コンテストに向けて抱負を話した。石井代表は「稲荷社を通して地域の子どもから高齢者までのあらゆる人びとが憩いの場として利用して交流したり、後世に伝えていけたら」と話した。
今年度の「まち普請事業」には12団体が応募。7団体が一次コンテストを通過した。来年1月26日に開催予定の二次コンテストを通過すると最大で500万円の助成金が交付され、それを施設の整備などにあてる。
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