岩崎中学校の女子ハンドボール部が春休み期間中に富山県内で開かれた「第14回春の全国中学生ハンドボール選手権大会」で準優勝した。ここ数年、全国大会へ続けて出場してきた同部にとって壁となっていた「8強」を突破し、全国の頂に手をかけたものの、一歩及ばなかったメンバー12人の視線は、すでに4カ月後の夏の大会での全国制覇へ向けられている。
全国各地から47チームが出場した今大会、同校は相手のボールを積極的に奪いに行く「攻撃的な守備」から、早いパス回しでゴールを奪う攻撃スタイル「パスアンドラン」を軸とした同校伝統の「堅守速攻」で全国制覇に挑んだ。
中学生レベルでは難しいとされる高度な戦術で1回戦を快勝した同部だったが、2回戦以降は相手にリードを許す厳しい戦いが続いた。それでも終盤に逆転する粘りの展開を繰り広げ、第一目標だったベスト8に駒を進めた。
誓い合った先輩を越え
同部は35年前の夏、全国制覇しているがその後は低迷。名門実業団チームで8年間、選手として活躍した経験を持つ佐藤直博教諭が赴任して以降、徐々に力を付けてきた。
4年前の春の全国大会で16強入りし、2年前には8強に進出。今大会で主力となった新3年生のメンバーは昨春の大会で8強の壁を突破できず涙を流した先輩の姿を目にし、「先輩達の成績を超え、全国の頂に立つ」と心に誓いあったという。
準々決勝戦では2月に1点差で敗れていた大阪のチームと対戦。この大一番を制した同部は「第一ハードル」だった「先輩越え」を果たした。
勢いに乗ったチームは地元校との対戦となった準決勝戦も逆転で制し全国制覇への挑戦権を得たが、4日間で6試合目となった決勝戦では疲れもあり堅守速攻のスタイルがかみ合わず涙をのんだ。
初のファイナルで見えた課題
チームの司令塔・石田紗瑛さん(新3年)と共に今大会の優秀選手に選出されたGKの薄田七湖部長(同)は「決勝戦では劣勢になりチームの雰囲気が悪くなったが切り替えることができなかった」と大会を振り返り、薄田さんとともにチームをけん引する亀田京香主将(同)は「目標は全国制覇」と力強く話す。佐藤教諭は「初めて決勝戦の舞台に立てたからこそ見えてきた課題もある。これを克服して夏には頂点に立ちたい」と話した。
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