2015年に和田町商店街で産声を上げ、昨年度からは市内18区で予選会が展開されるまでに広がりを見せているイベント「全はまスリッパ卓球選手権大会」の公式ラケットが誕生した。実行委員会では「公式ラケットを導入することで、スポーツ性を高めたい」と話している。
スリッパラケットから放たれたとは思えないスマッシュが決まったり、長いラリー合戦が繰り広げられる度に、集まった観衆から大きな歓声が上がるなど、今年も市内各地で熱戦が繰り広げられているスリッパ卓球大会では、これまで実行委員会が用意したスリッパや出場者が持参したスリッパがラケットとして使われてきた。中には段ボールやテープで打面を硬化するなど「工夫」を施すプレイヤーも見られた。
こういった「工夫」が会場を盛り上げる一面もあったが、実行委員会では「スポーツとしての競技要素を高めよう」と公式ラケットの導入へ向けた検討を今春から開始。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で呼び掛けると、南区で80年に渡り専門業者として製造卸業を営む「(株)中山スリッパ」(浅川由紀子代表取締役)が協力を申し出た。
今回、完成した公式スリッパの打面は3種類。選手権大会のイメージカラーである黄色い樹脂製スリッパの裏面に、ラバー、スポンジ、ビニールが貼り付けられている。子どもから大人まで幅広い年齢層が出場することから大きさも3種用意。すでに8月末に開かれた瀬谷区予選大会から採用されている。
商店街に賑わいを
「商店街活性化」。ここにイベントの狙いがある。シヤッター通りと呼ばれる地域商店街が全国的に常態化している中、「活気ある催しを仕掛けることで地域住民に商店街の面白みを感じてもらうきっかけになれば」と実行委員会関係者は話す。春先から始まった各地の予選会会場とも多くの観衆を集め、商店街で飲食や買い物を楽しむ人も見られるなど、イベントを通じ商店街への好影響も見せているという。
11月に王座決定
選手権大会は各地の予選会上位進出者らが11月9日に和田町商店街に集い開催される「頂上決戦」で王座を決する。
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