発展途上国の製品などを適正価格で購入することで、生産者の生活向上を支援する「フェアトレード」。毎年5月は「世界フェアトレード月間」、5月の第2土曜日は「世界フェアトレードデー」に指定されている。
権太坂の「フェア・コーヒー」(関辰規代表取締役)はフェアトレードをはじめ、2つの「フェア」にこだわるコーヒー店だ。
関代表が店を構えたのは9年前。それまで、東京で仲の良い先輩と一緒にカフェとコーヒー豆のアンテナショップを開いていた。ドミニカ共和国のコーヒー農園にも足を運び、コーヒー豆の買い付けを行った経験も。現地の農園のコーヒーに対するこだわりや、栽培方法、価格変動に対する苦労を肌で感じたという。
独立し、妻の出身地でもある保土ケ谷区内に店舗を移すと、地域住民のニーズに合わせ、フェアトレードの商品だけにこだわらず、比較的安価で納得できる味のコーヒーも店頭に並べるようになった。それでも「生産者の顔が見える商品」にこだわり、適正な価格で仕入れている。
同店が取り組むもう1つの「フェア」は、福祉(英語でwelfare)だ。同店で働くほとんどは、障がいのあるスタッフ。袋詰めや焙煎、接客など、ひとりひとりの能力に合わせた業務を任せ、無理なく正当な報酬で働いている。「できなかったことができるようになったり、スタッフの成長を見るのが嬉しい」と関代表。「自分の好きなことで、人の役に立てるのは幸せなこと。コーヒーのおいしさはもちろん、生産者やスタッフなど関わる全ての人がフェアでハッピーになってほしい」と話した。
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