天王町の橘樹神社内にある神楽殿で11月21日、地域に暮らす幼稚園児や小学生12人が出演し、奉納歌舞伎公演が行われた。
子どもたちに日本の伝統芸能を継承していくことを目的にした文化庁の地域活性化事業の一環で子どもたちは8月から専門家の指導を受け、稽古を重ねてきた。
晴れの舞台となったこの日、披露したのは娘に変装して浜松屋にやって来た弁天小僧が発する「知らざあ言って聞かせやしょう」の台詞も登場する場としても有名な「弁天娘女男白波『浜松屋見世先の場』」。艶やかな着物をまとった子どもたちが可愛らしくも、本格的な見得を切る度に、境内に集まった観衆から威勢の良い掛け声がかかり、飴玉が入った「おひねり」が飛び交った。
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