vol.515 ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや 「はしか」文／ささきやすえ（区内在住・フリーライター）
ボクはミルキーＪｒモカＪｒモネ。瀬戸ケ谷町に住む２歳のミニチュアシュナウザー。
２０２４年になってから、麻疹ウイルスによる感染症の「はしか」の感染例が、奈良県、大阪府、東京都で相次いで報告されているね。
２０２３年には世界の感染者数が32万人と前年の１・８倍にもなったそうだよ。
◆語源：「はしか」は「はしかい」（チクチク、ひりひりかゆい）に由来。
◆歴史：記録として日本で確認されている1回目の流行は９９８年。平安時代だね。その頃は「赤斑瘡（あかもがさ）」と呼ばれていた。その後、25〜30年ごとに流行を繰り返し、江戸時代には「はしか」「いなすり」と呼ばれるようになった。
五代将軍徳川綱吉を死に至らしめたのは「はしか」だったと言われているね。13回も大流行した江戸時代。文久二年（１８６２年）には江戸だけで20万人の死者が出たとのこと。天然痘よりも死亡率が高かったそうよ。
◆症状：特徴的なのは頬の内側にできる白い斑点（コプリック斑）。10日前後の潜伏期間を経て、発熱、咳、鼻水、目の充血、下痢などの症状が出る。数日で熱は一旦下がり、すぐに39度以上の高熱が出て、その後全身に赤い発疹が現われる。
◆予防：はしかの特異的な治療は存在しないといわれているの。まずは、予防接種を行いはしかを発症させないようにすることが大きな予防対策。
ボクたち犬族には、人から「はしか」が感染することはないの。でもね「はしか」と同じ「パラミクソウイルス科モルビリウイルス属」の犬ジステンパーウイルスがある。混合ワクチンの接種で予防になるそうだよ。
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