保土ケ谷区 文化
公開日:2025.09.04
えかたり〜べ
ケアプラザで新作披露
川島に伝わる『一つ目小僧』
主に保土ケ谷区内に伝わる民話や昔話を題材にした紙芝居の制作と口演活動を行っている市民グループ「えかたり〜べ」は8月26日、川島地域ケアプラザで紙芝居を披露した。
同地域ケアプラザは、えかたり〜べの活動拠点となっており、毎月第4火曜日に行われる「ほっとホット茶屋」の中で紙芝居を披露している。
前代表を偲び
この日披露したのは4作品。同グループのメンバーである工藤美代子さんによると、最初の作品『一つ目小僧』は、今年の6月に完成したもので、このほど他界した同グループの篠崎顕一前代表が生前に完成を待ち望んでいたという。篠崎前代表を偲び、同地域ケアプラザで初の披露目となった。
川島地域で昭和30年代頃まで続いていた風習が物語の題材になっている。一年の農事が終わる「事八日」の12月8日になると、村に閻魔帳を持った一つ目小僧が現れ、行儀が悪い子どもたちは閻魔帳に名前を書かれてしまい、翌年病気にかかってしまうと考えられていた。村人は一つ目小僧を追い払おうと、目がたくさんある籠や篩を用意して家の外に置いたという。
工藤さんは、一枚ずつ絵を抜きながら抑揚のある話し方で読み進めた。来場者の多くは、地元に伝わる風習が題材になっていることもあり、興味深そうに聞き入っていた。その後、『真二つにされた大蛇』、『喜遊のなみだ』、『のっぺらぼう』も披露し、会場を盛り上げた。
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