保土ケ谷区 教育
公開日:2025.10.23
保土ケ谷小
高架下でアート制作
図工通じた地域交流に
保土ケ谷小学校(宮生和郎校長)の個別支援学級の児童や保護者が10月16日、相鉄線星川駅から天王町駅間の高架下空間にある複合施設「星天qlay」で行われた図工の授業に出席した。児童たちは、同施設のDゾーンに位置し、シェアハウスなどが入る建物「ヤドカリレジデンス」の関係者らと共に絵の具アートを完成させた。
同校は昨年、生活科の授業で「まち探検」を実施した。児童が星天qlay周辺を散策していた際にヤドカリレジデンスの独特な外観などに興味を示したことで、教職員や保護者が同建物に連絡。教職員らは同建物内のシェアハウス「YADORESI」の住民と共に教育をテーマに語り合うイベントに参加したほか、宮生校長が特技のけん玉を披露するなどして住民と交流を深めた。
さらに、同建物に隣接するクリエイター向けのコワーキングスペース「PILE」のスタッフで日本画家のふじのさきさんとも交流。個別支援学級が図工の授業を同建物で行う運びになった。
授業には児童や保護者約20人が出席。児童たちはYADORESIの住民で星天qlayコミュニティービルダーの大越瑞生さんらと交流した後、ふじのさんが描いた木の絵に絵の具で自由に色付けをした。完成した作品に「カラフルな魔法の樹」と名付けた。
宮生校長は「子どもたちが創造力などを育む良い機会になった。今後も校外だからこそできる授業を模索していきたい」と話し、学習の成果に手応えを感じていた。大越さんは「子どもたちの純粋に絵を楽しむ姿を見て元気をもらった。地域住民が顔見知りで気軽にあいさつができるような温もりのあるまちづくりに携わっていければ」と感想を振り返った。
「カラフルな魔法の樹」は11月15日(土)から30日(日)まで、星川駅2階のコンコースに展示される。ふじのさんは「作品名の通りカラフルで、子どもたちの個性が生かされた作品。角度によって見え方が違うなどの楽しさもあり、ぜひ直接見ていただければ」と呼び掛ける。
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