保土ケ谷区 文化
公開日:2026.01.15
地域に呼びかけ プロジェクト始動
「横浜芸者」再興目指し
港町・横浜にもかつて花街があった―。芸者が人力車に乗ってお座敷に向かい、料亭からは三味線の音色や歌声が響いてくる。「そんな風情が横浜にあったと伝えると、『横浜に芸者?』と驚く方が多いんです」。そう話すのは、横浜の観光振興を担うYDMS(株)=中区常盤町=の山村哲郎社長。同社では昨秋、こうした横浜の伝統文化を市民に周知し、観光資源の一つとして再興させようと「横浜芸者応援プロジェクト」を発足。今年から本格始動している。
同プロジェクトでは夜の宴席に限らず、自主公演や地域イベントなど日中の出演機会を増やしていくほか、花街の象徴として芸者の稽古場にもなる「見番」の設置を目指す。「行政とも連携を進めながら、地元の人たちが気軽に見られるよう場を広げていきたい。横浜芸者を地域みんなで盛り上げてもらえたら」と名入れ提灯のスポンサーなど、地元企業や個人の支援を募っている。
横浜ならではの「ハイブリッド芸者」
横浜芸者の起源は、東海道・神奈川宿。かつて市内には関内・関外や掃部山、弘明寺など多くの花街が存在、最盛期には250人以上の芸者がいたという。開港後は外国人客をもてなすため、洋楽や社交ダンスなども取り入れた「ハイブリッド芸者」といった独自の文化も形成した。しかしお座敷を持つ料亭が減少するにつれ、横浜花柳界も衰退。90年代後半には、横浜芸者が姿を消した。
その後2017年、都内で芸者として活躍していた富久丸(ふくまる)さんが横浜に拠点を移し、神奈川区の老舗料亭「田中家」の後押しを受けて「横浜芸妓(げいぎ)組合」を設立。20年ぶりに横浜芸者が復活した。しかしコロナ禍もあり出演機会は増えず、現在、横浜芸妓組合所属の芸者は5人。ほとんどが兼業だ。「インバウンドや国際会議など、訪日外国人の需要が見込める今が契機」と捉え、芸者一本で活躍できるよう横浜芸者の価値向上や、20代を中心とした新人芸者の育成もプロジェクトの柱に掲げている。
◇
現在「はまっ妓(こ)ちゃん」と呼ばれる新人芸者を募集している。5年前に横浜芸妓組合の門を叩いたかでんさん=人物風土記で紹介=は「横浜の伝統文化を伝えたかった」と応募のきっかけを話す。「篠笛担当のフルート奏者がいるなど、和洋の融合も横浜芸者ならでは。年齢や国籍問わず、横浜愛と熱意のある人にぜひ参加してもらえたら」と富久丸さん。原三溪が関東大震災で衰退する横浜花街を守るため作詞した復興小唄『濱自慢』を復活させ、「野毛山節」など横浜ゆかりの唄や舞も積極的に披露。かつてのような「ハイブリッド芸者」を再興させ、若年層にも関心を持ってもらえるようなコンテンツを創出するなど、新たな横浜芸者の姿も描いている。
応募資格は日舞経験者か楽器経験者。参加費は3万円。所作やマナーなど3カ月間(全9回)の稽古や審査を経てデビューすると、実質無料で技術が習得できる。
(問)横浜芸者事務局(YDMS(株)内)info@yokohamadmc.comか【電話】045・263・6122
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