連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 【17】リズムは毎日繰り返そう
先日、日本小児科学会が幼児向けにスマホ、アプリを見せる時間を制限することを提言。また、文部科学省では、夜ふかししたり、朝ごはんを食べない生活は授業への集中力や体力、気力に悪い影響を及ぼすことから「早寝早起き、朝ごはん」運動を全国ですすめています。
昨年、連載三号で赤ちゃんが生活リズムで自分になる意識を育むというテーマを紹介しました。その中で、リズムは時間で管理するのではなく、夜、眠るという無意識の生き物の呼吸と同じだとお伝えしました。赤ちゃんは自分で意識をコントロールはできませんから、親が授乳やオムツ替えなどの順番をきめてしっかりしたリズムをつくってあげることが必要です。親自身が忙しいから、めんどうだからなど勝手な理由から、スマホなど電子的オモチャなどを与えるだけでは生き物としての生活リズムはできません。できるだけ赤ん坊のうちから生きる生活リズムを整えてあげると、自然に早寝早起き、朝ごはんがしっかりできるようになります。
早起きは三文の徳と言われますが、親がよくなれば、子どももよくなります。子どもの生物学的大原則の一つは「模倣のお手本」です。たとえば寝る前に子守唄をうたう、電気を消して「おやすみなさい」と挨拶をするなど、「かたち」が定着すれば、子どもは未熟ながら心身ともに習慣でコントロールできるようになるのです。スマホでできないことをよく考えて、お子様の意思を本来あるべき方向に誘導してあげることが、後にお母さんたちがラクをするのです。
【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一
(問)【メール】iwashige@gmail.com】
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