水中ドローンで横浜港の海中を観察するイベントが8月17日と18日に行われた。横浜ベイクォーター=金港町=と、東大発の環境移送ベンチャー(株)イノカとの共催。
17日に行われた回では、小学生と保護者ら60人が参加。(株)ポートサービス協力のもとシーバスを貸し切り、山下公園に係留されている氷川丸の隣にある人工魚礁と、ぷかりさん橋の岸壁の2カ所で水中の映像撮影ができるドローンを投下。リアルタイムで海中の様子を調べた。
映像では小さなエビやハゼの姿が一瞬映ったものの、緑色の濁りやヘドロでなかなか確認できず、子どもたちは画面を見つめながら時折「何かいるー」と生き物を探していた。
海を緑色にしている正体は、植物プランクトン。生活排水が海に流れて水質が悪化するとプランクトンが大量発生し、魚介類の死滅につながる赤潮を引き起こす原因となるとされている。イベントではこうした現状や横浜の海を豊かにする取り組みを説明しつつ、「今日感じたことを多くの人に伝えて」と呼びかけた。
参加した小学4年生の男児は「横浜の海が汚いなんて知らなかった。学校の授業でも環境についてこれから勉強するので自分でも考えていきたいと思いました」と感想を話した。
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