宮前区 人物風土記
公開日:2019.03.15
川崎市有馬・野川生涯学習支援施設アリーノの新館長に就任した
境 高幸(たかゆき)さん
横浜市在住 60歳
「聴く力」で愛される施設に
○…アクティオ株式会社が「アリーノ」の指定管理者となってから約7年間務めた山口定男前館長から2月1日、襷を引き継いだ。この1カ月は利用者や地域住民への挨拶回りに奔走。「とにかく宮前区を愛している方が多い。その想いに早く追いつき、応えていきたい」と意気込む。抱負に、「温故知新」を掲げた。今年5月には開館10周年の記念式典を控えている。「スタッフがこれまで積み上げてきたものを守りながら、節目の年に新たなスタートを切りたい」
○…横須賀市出身。大学卒業後、旅行会社に就職し36年間勤め上げた。「利益を求める民間の会社でずっと働いていたので、公共性の高い、地域の役に立てる仕事に挑戦したい」と定年退職後、すぐにアクティオ(株)の面接を受けた。宮前区にはこれまでほとんど縁がなかったが、おだやかな空気感が好きだという。「時間がゆったり流れるような、どこか懐かしい感じ。バリ島の空港からダウンタウンに向かう道を思い出す」と旅行会社勤めならではの表現で印象を語る。
○…一人娘も独り立ちし、現在は妻と二人暮らし。映画を観たり、年に1回は旅行に行ったりと二人の生活を楽しんでいる。結婚25年、苦労をかけたこともあったが、やることに反対されたことはなかったという。「本当に感謝している。最高のパートナー」と言い切る愛妻家だ。
○…「来て良かった、また来たいと思ってもらうことが大切」。前職では「お客様相談室」を担当しており、直接顧客の声を丁寧に聴き、対応してきた。59歳で心理カウンセラーの資格を取得した。その「聴く力」を施設運営でも活かしていく。「次の10年も地域に愛され続けるアリーノに。様々な企画にもチャレンジしたい」と、新たな風を吹き込んでいく。
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