宮前区 コラム文化
公開日:2019.08.09
タウン探偵団ファイル1
平和願うお化け灯篭
今号から、不定期連載コーナー「タウン探偵団(TTD)」をスタートします。街の不思議や気になるモノ・コトを調査し、伝えていきます。
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この時期お約束の怪談、また終戦記念日を前に、良いネタはないか探していた所発見。エージェントTが「お化け灯篭」について調べた。
第二次世界大戦敗戦までの3年間、宮前区には陸軍東部62部隊があった。現在は青少年の家がある場所で、お化け灯篭はそこに今も残されている。青少年の家をぐるりとまわり裏手、傾き少しおどろおどろしい看板とともに、足のない灯篭を発見できる。
お化け灯篭については諸説ある。もとは赤坂にあり、赤坂や六本木に灯篭が夜な夜な出没し(なんてファンキーな)動き出すため、部隊移転の際に持ってきて足の部分を埋めた、または切った。また、数万人を送り出した同部隊の、帰らぬ兵士にむけ「帰ってこー、帰ってこー」と言っているという噂が広まったため動かぬように埋めたという、少しほろりとする話もあった。
区内の人にお化け灯篭を知っているか聞くと、ほぼ「年配者は知っているが、若い人はどうか」という回答が多く聞かれた。傍らにあった看板は「青少年の家の庭で、平和を願い青少年の健やかな成長を見守っている」と締めくくられていた。
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