いよいよ夏も終わりか、と黄昏ていると、エージェントT宛に入電があった。「野川で地植えのバナナが実っている」。バナナといえば南国を想起させる果物。沖縄や宮崎あたりならわかるが、川崎で実をつけるだなんて…、そんなバナナ‼
連絡をくれたのは、野川本町在住の小泉一郎さん(89)。ご自宅に伺うと、玄関横に高さ2・5mほどありそうな大きなバナナの木を発見した。昨年5月頃に地植えし、冬は葉をすべて落としたが、こも巻きだけしてやると越冬し、今年花をつけ実をつけたのだという。
バナナの実は、15〜20cmほど。60本ほどが生っていた。8月30日現在、まだ実は青く固い。「気がついたら一升瓶のようなものが生っていてびっくりしたよ」と小泉さん。
川崎市緑化センターによると、バナナは同センターでも実をつける事はあるが、とても小さいもので熟れずに枯れてしまい、川崎市内で大きく実をつけるものは珍しいという。JAセレサ川崎や区内の有名観葉植物店によると、バナナは水と日照を好み、寒さに弱く北風に当たらないようにすると良いという。小泉さん宅のバナナは南向きの壁面で北風が当たらず、日当たりも良い場所に植えられていた。「台風など風が強かったから」と添え木がされ、水はたっぷりあげていたという。
小泉さんは「最近暑いし、温暖化のせいかね。成ったまま熟すと甘いと聞く。甘いバナナを収穫できたらいいね」と話した。バナナは実をつけると枯れてしまうというが、すぐ隣には若木が芽を出していた。
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