日本舞踊家を志し「音楽のまち・かわさき」20周年CMに出演する 畠山 晴圭(はるか)さん 宮前平在住 20歳
一歩ずつ進む芸の道
○…放映中の「音楽のまち・かわさき」20周年を記念したテレビCM。川崎能楽堂で日本舞踊を披露し、楽曲には小鼓の演奏で参加している。川崎で生まれ育ち現在音楽と関わっていること、同じ二十歳というめぐり合わせに縁を感じ、オーディションへ。「音楽のまちが身近だからこそ、何かできることを、という思いだった。まだまだ勉強中なので、出演には身が引き締まる」
○…祖父母、母が民謡を生業とし、尺八や三味線など邦楽器の音は常にそばにあった。一方で「音楽の才能はない」と自覚し、道を見出したのが日本古来の音に合わせ表現する日本舞踊だ。幼少から稽古を重ね、東京藝術大学の日本舞踊専攻に進学。関門をくぐり抜けゴールと思っていたが、同期や先輩、教員の姿に意識が変わった。「日本舞踊の本場は日本、というのが魅力のひとつ。日本人として表現できることをもっと高めていきたい」。舞台上ではどの部位もきれいに見えるよう、体の隅から隅まで神経を尖らせる。
○…ボーイスカウト川崎54団に所属し、高校生の頃には市の姉妹都市・ボルチモアに交流派遣隊として滞在。昨年は当時のホストファミリーが来日し、久しぶりの再会を喜んだ。活動を通し「人の縁がつながっていくのがおもしろい」と笑みがこぼれる。息抜きには宮崎第4公園を訪れることも。「住宅街の中でも、山を越えただけで自然豊かな景色に変わる」のが地元の好きなところだ。
○…技術を磨くのに終わりのない芸事の世界。そんな状況も前向きに捉えている。キリッとした顔つきで「考えすぎてしまうこともあるけれど、明日の自分は違う自分として尾を引かず、精進していきたい」と語る。目指す姿へ、長い道のりも一歩一歩進んでいく。
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4月26日
4月19日