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宮前区 人物風土記

公開日:2026.01.09

東京デフリンピックの女子バレーボールで金メダルを獲得した
平岡 早百合さん
宮前区内在住 26歳

「大好き」貫きハンデ味方に

 ○…日本での初開催となった東京デフリンピック。金メダルが懸かる最後の1点を豪快なアタックで決めた。「最後は自分でと心に決めていた。みんながつないでくれたボール、思い切り打とうと」。17歳で代表入りして以来、主力としてチームをけん引してきた。金メダルを手にするまでの道のりは平坦ではなかっただけに、最後のアタックを決めたその瞬間、喜びを噛み締めるような満面の笑みが浮かんだ。

 ○…埼玉県で生まれ育った。幼稚園から小学校へ上がる頃、テレビを間近で見ている姿に両親が違和感を感じ、聴覚障害が判明した。以来補聴器を付けている。バレーボールは姉の影響で小3から地元のチームで始め、仲間とボールをつなぐ楽しさに夢中になった。デフバレーに出合ったのは高2の時。女子日本代表チームに誘われたことがきっかけだった。「それまでデフバレーの存在を知らなかった。手話も一から学び始めて、最初は戸惑いの連続だった」と振り返る。

 ○…声が聞こえない状況で、コミュニケーションが不可欠な団体競技に挑む。それは一見ハンデキャップに思えるが、声の代わりに「目と目で意志を通じ合わせる」ことでより一丸となれる。通じ合った時の喜びもひとしおだ。社会人になってから、県内に練習場所がなく自らクラブを立ち上げた。現在は後輩の指導にも力を注いでいる。「困難なこともあるけれど、バレーが本当に好きだから」

 ○…目標だった東京大会を終え、今は一息ついているところだ。「支えてくれた方々への報告を大切にしたい。この盛り上がりを今回限りで終わらせず、自分にできることをやっていければ」。金メダリストの視線は、次なるバレー界の未来を見据えている。

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