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宮前区 人物風土記

公開日:2024.09.20

宮前区役所市民広場で初開催する「そらまつり」のプロデューサー
丸山 茂樹さん
川崎市在住 42歳

音楽で人や場所をつなぐ

 ○…音楽家としてライフワークにしている音楽イベント「そらまつり」は、2007年に出身地の兵庫県を皮切りに、全国各地で開催してきた。どこに居ても繋がる『空』と土地の風習と深く関わる『祭り』を掛け合わせたコンセプトで、その地域の人々が集い音楽を通じて交流を深める場になっている。ある日、市政だよりの片隅に(宮前区役所前の)市民広場が使えると書いてあるのを見つけ、「これも何かの縁と感じた。地元の人に力を借りて宮前区のそらまつりをつくりたい」と意気込む。

 ○…音楽教諭になろうと進学した大学で、沖縄の伝統楽器・三線(さんしん)に興味を持った。もっと深く知りたいと単身沖縄へ行くと、そこで偶然、人間国宝の三線奏者である照喜名(てるきな)朝一(ちょういち)氏と出会い教えを乞うことに。「奇跡的」と驚く出会いだった。その師匠の言葉が人生を変えた。『民謡には土地の美しさや歴史を伝える曲がある』。深く感銘を受け「自分もそんな音楽を作りたい」と音楽家として歩み始めた。

 ○…いろいろな土地を旅し、風景やそこに暮らす人々から感じたことを歌にするスタイルを続けている。学生時代は車を2台乗りつぶすほど旅を繰り返し、海外にも足をのばした。いつしか、訪れた場所の民族楽器を使い音楽を作るようになり、自然そのものを歌うスタイルが生まれた。「いつか、ずっと歌い続けてもらえるような、自分の民謡をつくりたい」

 ○…好奇心旺盛で、興味があることは全部やってみる性格だという。好きな落語は、噺家に教わり高座に上がったことも。身に付けているアクセサリーは、自身が手作りしたもの。旅をしている時に始めたカメラは、音楽と並びプロとして仕事も受ける腕前だ。

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