藤沢 経済
公開日:2026.02.20
パソナのサービス
遠隔操作でアバター接客、多言語対応も
湘南モールフィルで市内初導入
辻堂新町の湘南モールフィルで16日から、従業員の分身を遠隔操作し館内を案内する「アバター」を使ったサービスが始まった。人材派遣大手の(株)パソナグループによる大阪・関西万博でも活用された技術で、藤沢市内での導入は初。年間来館者数約880万2千人(2024年)という同モールのサービス向上へつなげる狙いだ。
ロボット工学者で大阪大学教授の石黒浩氏が社長を務めるAVITA(本社・東京都目黒区)が開発したシステムを応用した。アバターを投影するデジタルサイネージ(電子看板)には女性キャラクターが映し出され、来館者が画面に向かって話しかけると案内を開始。テナント店へのアクセスには必要に応じて地図を見せながら案内し、従業員への落とし物の取り次ぎなどにも対応する。日本語の他、英中韓の3カ国語にも対応。回答を翻訳した文字を画面に表示する。
アバターの操作は兵庫県・淡路島のセンターにいるスタッフが担当する。「就業者は年齢や障害の有無を問わず活躍できる」とパソナが人材を提供。同様のシステムは21年に大阪・道頓堀の戎橋での導入を皮切りに、これまで全国100カ所以上に導入されている。
深刻化する人手不足を背景とした業務効率化や顧客対応品質の維持を目的に、同モールは昨年9月から11月まで館内が混雑する夕方以降にアバターの実証実験を実施。即時対応が求められる業務を滞りなく提供できることが確認され、このほど正式採用された。
アバターのいるインフォメーションエリアを運営する大和物流(株)の石井竜太郎グループ長は「温かみのある接客で、対人に比べて話しかけやすいという声も上がっている。従業員の活動の幅も広がり、良いことばかり」と話している。
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