神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2024年12月13日 エリアトップへ

新ミュージアム基本計画 生田緑地に31年にも開設 12月27日まで意見募集中

社会

公開:2024年12月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
ばら苑で行われた説明会
ばら苑で行われた説明会

 2019年の令和元年東日本台風で被災した「川崎市市民ミュージアム」の移転に関する「新たなミュージアムに関する基本計画案」がこのほどまとまり、開設地を生田緑地(多摩区)内に確定し、開設時期を最短で2031年としている。12月27日まで市民からの意見を募集している。

 基本計画案によれば、市がこれまで「候補地」としてきたミュージアムの移転先を、生田緑地を「開設地」として確定。その上で、ばら苑の駐車場への移転を想定した当初案から、老朽化が進むばら苑一帯をミュージアムと合わせて再整備する計画へと変更した。

 また開設時期は、管理運営に民間事業者のノウハウを活用する前提で算出した結果、事業者公募や事業設計を経て工事が始まる時期を最短でも29年度とし、施設が開館するのは最短で31年と想定している。

被災収蔵品の扱いは

 一方で19年の台風で被災した収蔵品約24万5千点のうち、修復が完了した作品は昨年12月末時点で約7万5千点。現在も修復作業が続いているが、これらの新たな施設での扱いについて、市の担当者は「展示が厳しいものは調査研究に生かしていく。まず修復を急ぎ、全ての収蔵品を安全に保管することが先決」とした。

 旧ミュージアムが残した課題の一つに「認知度不足」がある。被災翌年の20年に市が実施した市民アンケート(回答数1861人)では、「行ったことがある」の37・8%に対し、「知っているが行ったことがない」が32・7%、「知らない」は28・9%。6割以上が「行ったことがない」結果となった。

 生田緑地には、岡本太郎美術館や「かわさき宙と緑の科学館」などの人気施設がある。そのため基本計画案策定に向けた議論でも、ミュージアム開設に伴う「緑地全体の魅力向上」や「施設間の回遊性の向上」などの意見が集まった。

 市の担当者は「まず新たなミュージアムができることを知ってほしい。そして意見や要望を寄せてほしい」と訴える。基本計画案は各区役所や支所、出張所、各市民館、各図書館などで閲覧できる。意見(文書)の提出は、【1】電子メール【2】ファクス【3】郵送【4】市の市民文化振興室「新たなミュージアム準備担当」に持参のいずれか。詳細は市のサイトへ。問合せは市民文化振興室(【電話】044・200・0918)。12月14日には川崎市総合自治会館(中原区)で説明会も開かれる。

宮前区版のローカルニュース最新6

特別経営相談窓口を開設

トランプ関税に対応

特別経営相談窓口を開設

4月23日

「学習運動」今に根付く

元教員の渡辺さんに聞く

「学習運動」今に根付く

登戸研究所資料館15年

4月23日

大師が桐光学園に大金星

県高校野球春季大会

大師が桐光学園に大金星

監督「選手の成長に感動」

4月23日

人材確保支援などに注力

川崎商工会議所

人材確保支援などに注力

2025年度 主要事業計画

4月18日

史実に迫った市民の力

元教員の渡辺さんに聞く

史実に迫った市民の力

登戸研究所資料館15年

4月18日

神奈川県銘菓5品決まる

神奈川県銘菓5品決まる

菓子コンクール表彰式

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook