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宮前区 人物風土記

公開日:2025.05.02

宮前区で20年以上にわたり絵本の読み聞かせを行っている
角田 智子さん
宮前平在住 60歳

子どもとの時間は「宝物」

 ○…宮前区の保育施設やこども文化センターで、絵本の読み聞かせを続けて20年以上になる。ボランティアで毎月行っているお話会では、絵本に加え、手作りのおもちゃとわらべ歌などでも子どもたちを楽しませている。「好奇心や創造力を育み。生きる土台を作ってくれる」。子どもの健やかな成長を願う思いが原動力となって活動を続けてきた。

 ○…息子に絵本を読み聞かせたことがきっかけだった。楽しさを一緒に分かち合える時間に幸せや喜びを感じたという。近所のママ友たちを自宅に呼んでお話会を開き、保育士の親友が運営する施設でも仲間といっしょに始めた。その後も絵本サークルや勉強会に参加し、保育士の資格も取得するなど、知識や技術を磨いてきた。「読み聞かせを通じて、少しでも子育てが楽しくなってくれれば」。子育てを頑張っている母親たちへの思いも強く、機会があれば悩みごとの相談なども受け付けている。

 ○…チャレンジ精神が旺盛な性格。息子が小学校に上がるときに、学校に足を運び読み聞かせをさせてほしいと直談判した。その熱意が伝わり、朝の時間で活動ができることに。子どもからの評判も良く、今でも現役の母親たちによって受け継がれている。「読み聞かせで、お母さんたちと子どもたちの心が通い合う。その時間は宝物」

 ○…息子が19歳のとき、地方の大学へ進学するため初めて一人暮らしをすることに。普段あまり多くを語らない息子から絵本を送ってほしいと連絡がきた。「小さい頃に読んだ絵本。その時間が息子の支えになっている」と、涙が流れた。「親子で読み聞かせをやってほしい。子どもも親も忘れられない大切な時間になる」と笑顔を見せた。

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