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宮前区 人物風土記

公開日:2025.06.27

「推し活!MIYAMAE」の会長として情報誌の発行準備に取り組む
能崎 純郎さん
有馬在住 68歳

「推し活」で地域還元

 ○…「サッカーの三笘選手と田中選手が『鷺沼兄弟』って呼ばれて、無性にうれしかった。そんな感覚を味わってもらいたくて」。宮前区民をつなぐソーシャルデザインセンター(SDC)「みやまえBASE」で知り合った6人で宮前を「推す」、その名も「推し活!MIYAMAE」を結成した。会長としてメンバーをけん引し、来年1月の情報誌発行に向けて活動中だ。

 ○…「生まれ故郷の金沢には、歴史的な背景から芸術文化が息づいている」。帰省の際に見た、町が一体となった美術展に大きな衝撃を受け、SDCのスピンオフ企画「さぎぬまアート展」を発案した。「宮前にはパフォーマンスの高い人がたくさん住んでいるが、地域と無縁の人も多い。少しでも地域へ目を向けてもらえれば、もっと町がにぎやかになる」と期待を寄せる。

 ○…宮前区には約20年前から住んでいる。社宅から一戸建てへ引っ越す際も、教育環境が気に入り区内を離れなかった。地域活動は、53歳の時に出向した劇場での経験が生きる。観客のほとんどが女性だけだったことに違和感を覚え、リタイヤ後に、丸の内のサラリーマンを狙ってオペラ講座を始めた。6年前に起業し、現在は、川崎市文化芸術振興会議の委員としても活動。「自分もきっかけがなければ、ここまでアートに触れることはなかった」と振り返る。

 ○…息子2人はすでに成人、妻は区内の情報に詳しく、「感覚が違うので感心する」という。大分に転勤したときに始めた自転車が趣味で、しまなみ海道を走ったこともある。「体重が13年で25kg減った」と笑う。「せっかく住んでいるのだから宮前に還元したい」。この地が一人ひとりにとって「ふるさと」になることが目標だ。

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