宮前区 人物風土記
公開日:2025.08.22
8月1、2日にチョークアートの展示会を初めて開催した
岡崎 彩子さん
野川台在住 43歳
「きっとうまくいく」
○…20代半ばでチョークアートの教室を始め、出産や子育てを経て、2年ほど前に西野川で再開。この夏、生徒たちと、初めて作品展を開催した。展示数は22点、小規模ながらも「作品を見てもらうことで、まだ知られていないチョークアートの魅力を広めるきっかけになった」と、手応えを感じている。
○…チョークと聞くと、学校の黒板を連想するが、オイルパステルという画材を使い指で色を混ぜながら描くオーストラリア発祥の看板アートを教えている。その魅力にはまったのは22歳の頃。毎日終電で帰宅するような仕事ばかりの日々に嫌気がさし、単身で留学したオーストラリアで出合った。町を歩いていると、カラフルで温かみのある色合いで描かれた看板が目に飛び込んできた。「絵なんて描いたことがなかったけれど、やってみたい」。すぐに第一人者のレッスンを受け、4カ月でプロライセンスと講師の資格を取得するほど没頭した。
○…長崎県で生まれ、小学1年生から宮前区で育った。子どもの頃から「もじもじタイプ」。恥ずかしがったり、ためらったりする性格だったが、高校生で始めた英会話が転機に。新しい文化や人との出会いが楽しく、夏休みには米国への留学を経験。「いつか海外に住んでみたい」という思いが、その後のオーストラリアでの生活へとつながった。
○…現在は夫と2人の息子と暮らす。自宅の一室を教室にし、人柄や技術を慕って小田原や千葉から通う生徒も。目下の悩みは「チョークアートの認知度が低いことと、教室の生徒数が少ないこと」。好きな言葉は「everything's gonna be alright(きっとうまくいく)」。その言葉を胸に、チョークアートの魅力の発信に情熱を注ぐ。
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