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宮前区 人物風土記

公開日:2025.11.07

「子どもたちを見守り隊」の代表として活動する
美谷島 文彦さん
けやき平在住 73歳

趣味の散歩で地域貢献

 ○…現役を引退した仲間たちは、散歩を趣味にする人が多かった。わくわくプラザで働いていた経験から、「子どもたちの見守り」のアイデアを思いついた。約1年前に飲み会の席で地域貢献への思いを語ったところ、14人の仲間が手を挙げ、隊を結成した。以来、緑のビブスを着た高齢者たちは、それぞれのペースで区内各地で登下校の見守りを行っている。「子どもたちの安全だけでなく、高齢者の健康増進にも役立っている」と活動の相乗効果を語る。

 ○…トランペット奏者の父の影響から、音楽が日常の家庭で育った。慶応高校では体育会系の空手部で汗を流しつつ、ビートルズのコピーバンドとしても活動した。大学入学後は、念願のスキーサークルに入り、「あこがれの学生生活を謳歌した」。

 ○…大手メーカーに就職。34歳で輸入品を扱う子会社の役員に抜擢され、宮前区に移り住んできた。「海外へ買い付けに行くこともしばしば。異国の文化を体験できたことは大きな財産になっている」という。54歳のときに早期退職してデザイン会社に転職。時はリーマンショック直後で「最初の仕事がリストラ役で苦労した」と振り返る。モットーは現場主義。相手の声に耳を傾け社長まで上り詰めた。

 ○…65歳で現役を引退後、わくわくプラザや市議会議員の事務所などで働いてきた。母の介護や地域に携わる人たちの姿を見ているうちに「自分も地域貢献をしたい」という思いが込み上げてきた。今は見守り隊のほか、花壇の植栽ボランティアにも携わる。趣味は音楽鑑賞。「体に染みついている」と、今も月に1度はジャズバーに足を運ぶ。自宅には孫2人の写真が飾られている。「子どもたちの成長を見るのがいきがいだよ」

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