「小杉神社で結婚式を挙げることが子どものころからの夢でした」――。
小杉御殿町の小杉神社(山本雅道宮司)で37年ぶりとなる結婚式が5月29日(日)に行われる。式を挙げるのは宮田宗明(のりあき)さん(39)と美帆さん(40)。宗明さんが生まれ育った地で、紋付き袴と白無垢姿を披露する。
新郎の宗明さんは物心付いたときから父の滿さん(73)と一緒に小杉神社神輿保存会に所属。いつしか「思い出の詰まったこの場所で挙式を挙げたい」と思うように。付き合い始めて一年、プロポーズの言葉と共にこの願いを聞かされた新婦の美帆さんは「こんな機会はめったにないし、なかなかできない体験になる。すごく楽しみ」と二つ返事で承諾した。山本宮司によると同神社での結婚式は37年ぶりで3回目。滿さんの記憶では、過去の2回とも神輿保存会の会員だったという。式に先がけ、午前9時50分ぐらいから同会会員のとび職人ら4人が「木遣り唄」を歌いながら、列になって新郎新婦が入場。歌い継がれてきた伝統的な作業歌は、今では祝儀の歌として用いられている。
「注目されたい」
午前10時からの式では神様への報告後、三々九度を酌み交わし、誓いの言葉と指輪交換も予定。
山本宮司は「地域の神社を大切に思ってくれている心の表れ」と歓迎する。
現在、平間で抹茶と紅茶専門カフェの店長を務める宗明さん。「等々力に近い小杉神社は、試合前にフロンターレのサポーターも必勝祈願に訪れるところ。自分たちが挙式を行うことで注目され、もっと多くの人に知ってもらえたら」と話す。挙式後の披露宴はホテル精養軒で行われる。
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