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公開日:2012.11.09

「採血でがんリスク発見を」
総合川崎臨港病院 渡辺嘉久院長に聞く

  • インタビューに答える渡辺院長

 アミノ酸のもつ特性を生かし、がんであるリスクを採血で評価する検査がある。味の素が開発した「がんリスクスクリーニング(AICS)」。総合川崎臨港病院(川崎区中島)は、川崎南部エリアで初めてAICSを導入し、先月から検診を行っている。渡辺嘉久院長にその狙いについて聞いた。



 ―導入の背景は?



 院長 がんを発見する方法の一つに人間ドックがありますが、中には肺がんなど、発見できない場合もあります。おかしいと感じて検査し、見つかった時にはすでに手遅れというケースも少なくありません。その点、AICSは、採血だけという手軽さに加え、一度の採血で複数のがんを検査できます。また、数値で判定するので客観的でもあります。



 ―何種類のがんのリスクを評価できますか?



 院長 男性は4種類(胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん)、女性は5種類(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がん)の評価が可能です。



 ―検査の想定年齢は?



 院長 概ね30代から60代ですが、乳がんは25歳、卵巣がんは20歳(妊娠中は不可)など、がんの種類によって異なります。HP(http://www.rinko.or.jp/)をご参照下さい。



 ―検診の手続きは?



 院長 まずは予約が必要で予防医療科(【電話】044・388・9600)までお申し込み下さい。金額は1万8900円です。



 ―最後に



 院長 AICSは医療現場で始まったばかりですが、さらに多くの医療機関で導入されることを期待しております。このような活動によって「川崎市民のがん検診受診率の向上にもつなげていきたい」と、病院協会会長の立場としても考えております。

 

総合臨港病院

川崎市川崎区中島3-13-1

TEL:044-388-9600

http://www.rinko.or.jp/

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