川崎区・幸区版 掲載号:2018年2月9日号 エリアトップへ

寺社巡礼 その6 浄土真宗本願寺派 正樂寺 川崎区・幸区

掲載号:2018年2月9日号

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本堂は1953年に再建された
本堂は1953年に再建された

 浄土真宗本願寺派 正樂寺の歴史は佐々木慶證(けいしょう)初代住職が、昭和7年に故郷の香川県高松市から兄弟二人で志を持って上京し、川崎と荒川区町屋にお釈迦様の誕生日を祝う花祭りの日である4月8日に、説教場を開いたところから始まる。

 先の大戦の川崎大空襲で焼け野原になり、一時は布教を諦めかけたが、袈裟やお経を入れた鞄が燃え残っていたことから再建を決意。1950年から再建に取り掛かり、3年後には完成の祝いの法要を行った。

 戦後の混乱の中で貨幣価値も変わり、寺の蓄えでは全てをまかなえず、欄間などは初代住職が自ら彫ったそうだ。佐々木泰博2代目住職は戸袋に絵を描いている。自分たちの手で寺を創っていこうという温かみを感じる。

 先代の佐々木俊博住職は「正樂寺日曜学校」という子ども会を30年ほど続けていた。現在は宗派の少年教化団体に所属していて、築地本願寺を中心に活動している。

 庭には四季が楽しめる木々が植えられ、間もなく梅が咲く。一本の木に紅白2色が咲く珍しいものだ。春には桃、桜が楽しめ、また夏ミカンや、秋には栗や姫リンゴが実をつける。

 佐々木理絵住職は「一人一人求めているものは違いますが、生き辛さを私に話してくれることで、気が楽になるお手伝いをさせてもらう。そんな場所でありたいと思う」と話す。

■浄土真宗本願寺派 正樂寺(川崎市幸区南幸町2の49 【電話】044・522・1961)

初代住職手掘りの欄間
初代住職手掘りの欄間
戸袋の絵は2代目住職によるもの
戸袋の絵は2代目住職によるもの

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