川崎市地方卸売市場南部市場の管理運営を行う川崎市場管理株式会社の統括を務める 鈴木 庸平さん 宮前区在住 27歳
市場活性で地域を幸せに
○…今年度から指定管理者制度移行に伴い、4月から市場内の管理運営を任されることになった。スタッフをまとめる統括として約半年が経過。「やっと地に足が付いてきたかな」と落ち着いた表情を見せる。50年以上の歴史がある市場施設の管理は難しく、雨漏りや防犯対策など役目は多い。市場関係者は年上ばかり。「それぞれ経験豊富な人たち。様々な声を聞いて、良い市場にしていきたい」
〇…課題は市場の活性化。水産、青果、花きの3つを柱にしているが、年々取扱高は減っている。近くには大田市場という巨大市場がある。「南部というと横浜南部市場と間違われたりしてね」と苦笑いを浮かべる。「ただ、他の市場と同じことをやってもしょうがない。独自の路線で取扱高を上げていかなければ」。同社のマーケティング戦略室と連携し、広報の仕方などを検討中。「とにかく減少の歯止めをかけるのは、ここ1年ぐらいが肝心」と表情を引き締める。
〇…夫人との二人暮らし。茅ヶ崎で生まれ育ち、ずっと野球をしていたことから、今も野球が好きで、休日は夫人と横浜に野球観戦に出かける。「妻は関西出身だけど、無理やり横浜スタジアムに連れて行った。今では一緒に横浜のチームを応援している」と笑う。大学卒業後、関西で働いていた時期もあったが、今の会社に熱心に誘われ入社。「市場には縁がまったくなかったが、この場所を任され、仕事に対する責任感も生まれています」
〇…今待ち遠しいのは、来月開催する地域住民を対象とした食鮮まつり。毎年約2万人の市民が訪れる。職人の知識を生かした講座も開く。「ぜひ地域の方に足を運んで頂きたい。川崎は人口も増えているし、まだまだ活気を取り戻せるポテンシャルはある」と胸を張る。「私たちの愛称『川崎幸市場』が根付くようになったら嬉しいですね」。市場を通じて幸せな暮らしが出来ること望んでいる。
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