市政報告 子どもの視点に立った中学校給食の実現を 川崎市議会議員(維新)小田りえ子
■中学校給食の検討状況
市民と議会の総意であった中学校給食の実施が決定されてから1年余りが経過しました。実施に向けて長年働きかけを行ってきた市議会としても歓迎すべき流れです。現在の進捗状況はといいますと、川崎市が中学校給食推進室を設置し平成29年度の実施をめざし内容の詰めを行っている最中ですが、今のところ決まっているのは「市内3カ所へ給食センターを設置し、そこから各学校へ給食を配送する」「弁当ではなく食缶で各校に配送し配膳は各学校で行う」という方針までです。
■今後検討すべきは?
さて、今の保護者の方々の関心は「給食実施はありがたいけれど実際の運用は子供たちにとって良い形になるのか?」という点なのではないでしょうか。私のところにも・暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たいままで食事を提供してくれるのか・アレルギーへの対応はどうなるのか・配膳はどのように行うのか・エレベータのない校舎での食缶の運搬はどのように行うのか・配膳を含めた給食時間をどうするのか、それに合わせて全体の時間割をどのように変えるのかなどといった声が多数寄せられています。
川崎市は中学校給食を行う目的を「子育て世代の働き方が多様化している中での子育て環境の整備と中学生を食育の観点から栄養のバランスにすぐれた給食制度でサポートすること」としております。中学校給食の実施により親の負担軽減は確かなものとなります。となると次に考えるべきは子どもの視点です。成長期にある中学生の栄養とお腹を満たし、できうる限り美味しい食事を提供することはもちろん、多様な食材、多様なメニューを生徒同士が同じものを食べることで食の楽しさや奥深さを体験してもらうことが食育の重要な要素だと考えます。今後は上記の保護者の声を伝えつつ生徒の視点に立った給食実施となるよう議会での提言を続けてまいります。
|
|
|
|
|
|