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幸区 人物風土記

公開日:2015.05.22

長年にわたり幸消防団に貢献したとして平成27年春の叙勲で瑞宝単光章を受章した
金子 幸三郎さん
紺屋町在住 70歳

「和」をモットーに地域見守る

 ○…幸消防団の団員を38年間務めた功績が認められ、春の叙勲で瑞宝単光章を受章。今月14日には夫婦で皇居に参内した。当初は「どうして私なんかが選ばれたのだろう」と驚いたという。しかし、「長い間まじめにやってきたことが評価されたのかな。仲間の団員や家族に支えられてきたからこそ続けられたんですよね」と周囲へ感謝の気持ちを口にする。

 〇…1972年、幸区が誕生した年に発足、同時に入団を決意した。「街のために何かできることはないかと思っていましたから」。初めての出動では、何をして良いかとまどい叱咤を受けた。「制服を着たら新人もベテランも関係ない。それからはもっと勉強しなければと思いました」。第2分団に所属し、04年から引退するまで分団長を務めた。分団長としてのモットーは「和」。「仲間と仲良く、そして結束力を大事にしてきました」

 〇…44年、紺屋町生まれ。金子竹材店という竹材店の3代目として家業を継いでいる。竹で釣竿や竹垣などを作るが「最初はまっすぐ作るのも難しくて、竿が曲がっているよと注意されたこともある」と苦笑する。植木や花をいじるのが息抜き、菊の会に入り菊花展に出展することも。現在は妻と二人暮らしだが、3人の孫娘が来るととても賑やかになるという。「受章のことを教えたら、とても喜んでくれてね」とにっこり。

 〇…現在は消防関係団体OB会の副会長として主に団の魅力を伝えている。「様々な職業の人と知り合い、仲間が増えていくのが魅力。ポンプ操法大会で初優勝した時は胴上げしてもらった」と思い出も多い。幸消防団は157人の団員がいるが定数には届いていない。「危険とは隣り合わせだが、優秀な先輩団員が見守っていてくれる」と力を込める。「もちろん自分たちの地域を守るという使命はかけがいのないものだよね」。消防団員としての誇りを熱く語った。

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